樹林グループは、群馬県安中市を拠点に新築注文住宅からリフォーム、修繕、外構造園工事まで
設計、施工を請負う、プロフェッショナルグループです。

 
築百三十年 古民家大改修 田中様邸


◆築130年の古民家大改修 田中様邸
妙義山のすそのに建てられた築130年の古民家を現代風に大改修して甦らせる工事です。
黒光りした柱や梁を活かし、腐食している材は新品の白木に交換して、補修・修正しました。
漆喰の真っ白な壁と黒木と白木のバランスが美しい現代風の古民家に仕上がりました。
 所在地  群馬県富岡市
 工事内容  木造二階建住宅大改修工事
   工事前  工事後


 1階 135.58㎡  40.93坪  123.70㎡ 38.25坪 
 2階  105.35㎡ 31.80坪  96.29㎡  29.06坪
 合計  240.93㎡  72.73坪  222.99㎡  67.31坪


◇大改修前平面図
平面図

平面図

1階
 2階


◆大改修後平面図
平面図




平面図

1階

2階 


大改修前写真

工事前写真1 工事前写真2 工事前写真3 工事前写真4 工事前写真5 工事前写真6 工事前写真7


大改修後写真

工事後写真1 工事後写真2 工事後写真3 工事後写真4 工事後写真5 工事後写真6 工事後写真7
工事後写真8 工事後写真9 工事後写真10



 ◇◆◇古民家ならでわの魅力と特徴を活かす◇◆◇
 
 元々露出していた小屋梁や束を隠してしまわずにそのまま利用します。
しかし部分的に細い部材などは傷んでいるので新しい材で補修・補強し、
かつ古民家のイメージを壊さないように施工しています。
黒くて太い梁が元々使用されていた材で、その下の細い材が新材です。
 特徴1
   
屋根下地材(母屋・垂木)は腐って垂れ下がってしまっていたので、
全て新しい材で造り直されています。
といっても、屋根の勾配、軒の出幅など屋根のカタチは工事前と同じです。
軒の出は1350mmも出ているので(一般住宅は910mm以内)
普段は柱などに使用されるくらいの太い材木が使われています。
 特徴2
   
 室内の2階です。2階の天井は勾配をつけ高くし、
黒光りした大梁が見えるようになっています。
梁や柱をそののまま使っているといっても、
長年のススやホコリが溜まっているので、洗浄し、
つやが出て表面を保護してくれる専用の油が塗られています。
この油は有名寺院にも使用されていて、見栄えをとても良くしてくれます。
特徴3
   
 古民家には樋が付いていない。
といことでイメージを大切にし樋を付けていません。
特徴4
   
 樋がなく、屋根から流れ出た雨水はそのまま地面に垂れ落ちます。
しかし、この地面には地中にU字溝が埋められており、
その上に砂利が敷き詰められています。
そのことにより、地面に雨水が溜まることがなく、
砂利にしみ込んで外の排水溝まで流れていきます。
古民家のイメージを守るための一つの技術です。
特徴5
   
平面で見ると古民家の多くは,
とても奥行きのある正方形に近いカタチをしています。
そのため、窓を多くしても家の中央部分は光が届きにくく暗くなりがちです。
そこで中央を通る廊下の上を吹き抜けにして、
さらに2階の屋根の一部をガラス瓦にし
天井に採光窓を設け、光が家の中からも全体に広がるようになっています。 
特徴6
   
 各居室は全て真壁(和室に使われる柱が見える壁)になっており、
どこにいても黒光りした材を堪能できます。
特徴7